ドンカマが使われる様になってから久しいが、現在の特にアコースティックな楽器の録音において、
通常のヘッドフォンでのモニターでは、どうしても漏れたクリックが録音されてしまう事になる。
しかも、コンプがかかっているのに加え、2ミックス時のトータルコンプ、そしてマスタリング時にかけられるマキシマイザーで音圧を上げられる訳である。
ごく稀に、楽器をちゃんと鳴らせないミュージシャンの場合は、当然の様にマイクアンプのゲインは上がるわ、粒を揃えるのにコンプもかかるわで、やはり消せない場面も出て来るのである。
しかも、何故か音楽その物より、漏れた事の方が「問題」なのである。w
樹を見て,森を見ない。
通常の音楽を聴くと言う作業が,ヘッドフォンや,イヤフォンにうつり細部まで聴こえる様になったせいか、スピーカーであればもはや爆音の領域でなければ、聴こえないレベルでさえもだ。
まあ,精神衛生上もよろしくないし、それが現在のプロとして求められるクオリティなのだから、必要な局面ではインナーイヤータイプのイヤフォンで録音するのが無難なのかも知れない。
特に,バックがほんとに静かな部分があったりするのであれば。これを使う以外に防ぐ方法は無いのだ。プロ仕様のユーザーの耳の形に合わせてカスタマイズしてくれる10万越えの物はともかく、カナル型のイヤフォンは一つは用意しておくのが無難だ。
以前、cozy さんとレコーディングした時、同様の問題で、カナル式のイヤホンを使いました。しかしクリックのボリュームが結構大きくとったので、それでも音漏れありました。今度するときは、イヤホン+遮音用に密閉式ヘッドフォンしたらいいかなとちょっと思いました。。。